イゾウの初登場は、ワンピース原作第553話「頂上決戦」でした。マリンフォードで繰り広げられた頂上戦争において、白ひげ海賊団の一員として登場しました。当初は目立たない存在でしたが、エースを救出しようとする場面で重要な役割を果たしています。
「乗るなエース。。。戻れ。。。」というセリフを叫び、エースに危険を警告する姿が印象的でした。また、ルフィを援護する場面もあり、下級隊長ながらも要所要所で存在感を発揮しました。
この頂上戦争での活躍は、後のワノ国編でイゾウが重要な役割を担うことを予感させるものでした。
イゾウの生い立ちは、ワノ国編で明らかになりました。彼はワノ国の「花柳流」という舞踊の家元に生まれ、幼少期から弟の菊の丞と共に舞踊の手ほどきを受けて育ちました。
しかし、父親が罪人として裁かれ、一家離散の憂き目に遭います。その後、イゾウは菊の丞を連れて「鈴後(りんご)」という地域で路上芸をしながら暮らすことになりました。
この苦難の時期に、光月おでんと出会うことになります。おでんは彼らを家臣として迎え入れ、イゾウの人生は大きく変わることになりました。
イゾウの戦闘スタイルは、主に2丁の拳銃を使用した射撃です。彼は射的の名手として知られており、白ひげの船で余興として披露した際には、ビスタからその腕前を褒められたほどです。
イゾウは、主君を守るために刀を捨てて銃を使うようになったと語っています。これは、彼の忠誠心と実用主義的な考え方を表しています。
彼の特徴的な技に「弾斬丸(だんぎりがん)」があります。これは弾を高速回転させながら敵に撃ち込む射撃技で、高い威力を誇ります。
また、イゾウは高度な武装色の覇気を使用することができ、これを弾丸に纏わせることで、カイドウの強靭な肌さえも貫くことができました。
イゾウは、忠誠心が強く、仲間思いの性格として描かれています。白ひげ海賊団に所属していた際も、エースを救出するために自らの命を危険にさらすほどの忠誠心を見せました。
また、光月おでんに対する忠誠心も非常に強く、おでんの死後20年経っても、その遺志を継ぐために戦う姿勢を崩しませんでした。
一方で、イゾウは侍としての誇りも持ち合わせています。彼は「戦いの中で栄光ある死を遂げる」ことを重視しており、これは彼の武士道精神を表しています。
しかし、単に死を求めるのではなく、戦う理由がある限りは簡単に命を捨てるべきではないという考えも持っています。この複雑な価値観は、イゾウの人間性の深さを示しています。
イゾウの意外な一面として、彼が舞踏の達人であることが挙げられます。前述の通り、彼は舞踊の家元に生まれ、幼少期から舞踊の訓練を受けていました。
この経験は、彼の戦闘スタイルにも影響を与えていると考えられます。銃を使用する際の動きの滑らかさや、素早い身のこなしは、舞踊の経験が活かされているのかもしれません。
また、この舞踊の才能は、ワノ国の文化を体現する一面としても重要です。イゾウは、武芸だけでなく芸術面でも優れた才能を持つ、多面的な人物として描かれています。
この舞踊の才能は、ワノ国編でのイゾウの活躍に新たな側面を加える可能性があります。例えば、敵を欺くための変装や、情報収集のための潜入など、舞踊の技術が意外な形で役立つかもしれません。
イゾウの舞踊の才能に関する詳細な情報は、以下のリンクで確認できます。
このリンクでは、イゾウの生い立ちや能力について、より詳細な情報が記載されています。